【タリン/エストニア 28日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は27日、欧州・中東歴訪の最初の訪問国であるエストニアに到着した。
歴訪の最大の山場は28、29両日にラトビアで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への出席とヨルダンへの訪問であり、米国の外交における「2つの頭痛の種」であるアフガニスタンおよびイラク問題の打開に向けた努力が展開される。
■アフガン戦略でNATO加盟国の協力要請
ブッシュ大統領は、28日朝にエストニア首脳と会談したあと、NATO首脳会議が開かれるラトビアに向かう。NATO首脳会議ではアフガニスタン戦略が中心議題となるもようで、ブッシュ大統領は同国の南部と東部で武装闘争を展開しているタリバン(Taliban)勢力の掃討に向け、加盟国に対し一層の努力を求めるものと見られる。
ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領も苦戦を強いられている同国の和平問題については、装備不足と、国際治安支援部隊(ISAF)に参加するドイツやスペインが条件等をめぐって活動継続に難色を示していることから、武装勢力の平定にはほど遠い状況にある。
米国家安全保障会議のJudy Ansley氏(欧州問題担当)は、「NATOのアフガン戦略を成功に導くには、充分な兵力と適格な軍隊を適所に配置する必要がある」と強調した。
■米政府、あくまでも「イラクは内戦状態」を否定
ブッシュ大統領は、NATO首脳会議が終了する29日にヨルダンを訪問し、イラクのヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相と会談する。ヨルダン訪問は、2003年の米軍進攻以来最悪の事態となった23日のバグダッド連続爆破テロを受け、急きょ日程に追加された。
スティーブン・ハドリー(Stephen Hadley)大統領補佐官は27日、今回のバグダッドでのテロを受け、イラクの紛争は「新しい段階」に入ったとの見解を示したが、全面的な内戦に突入したとの見方は否定した。
一方、シーア派強硬派ムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師は24日、マリキ首相がブッシュ大統領と会談した場合には「統一政府から手を引く」と警告している。
また、両者の会談を仲介したヨルダンのアブドラ国王(King Abdullah II)は、26日のABCテレビのインタビューの中で、ブッシュ大統領に対し、「イラクはパレスチナおよびレバノンに並び、間違いなく内戦寸前の状態にある」として、中東和平への努力を一層加速するよう要請した。
写真は27日、タリン(Tallinn)の空港に到着したブッシュ大統領。(c)AFP/RAIGO PAJULA
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