【ソウル/韓国 18日 AFP】国際社会は、2回目の核実験を実施する可能性がある北朝鮮に対し、実験阻止に向けた圧力を高めている。北朝鮮は、同国が行った初の地下核実験に対する国連安全保障理事会(UN Security Council)の北朝鮮制裁決議を「わが国への宣戦布告」と宣言し、2回目の核実験を行う気配を示唆している。
制裁決議の完全履行への支持固めのため、17日にアジア・ロシア歴訪に出発したコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官は、北朝鮮が2回目の核実験を行なった場合、「極めて深刻。孤立化を深めるであろう」と警告した。同長官によると、現在複数の国が「北朝鮮にとっても、世界平和や安全保障の面においても、何ら利益はない」として核実験阻止を目指した説得工作を行っているという。
ライス長官は18日午後に日本に到着、安倍晋三首相、麻生太郎外務大臣らとの会談が予定されている。翌19日には韓国を訪問し、韓国首脳陣と会談する。
米政府高官によると、ライス長官は、大量破壊兵器関連物資のテロ支援国家などへの輸出阻止に向け、北朝鮮に出入りする陸海空貨物の強制的な検査を提案している。
これより前に、トニー・スノー(Tony Snow)大統領報道官は、北朝鮮は2回目の核実験を行なうだろうとの見解を述べた。「北朝鮮は挑発的な態度を隠さない国。やると言ったらやるだろう」
フランスは、国連安保理(UN Security Council)に対し、2回目の核実験を行なった場合は「さらに強硬な対抗措置」をとるべきだと主張している。同国外務省のJean-Baptiste Mattei報道官は、「北朝鮮の無責任極まる行動は孤立化を深めるだけだ。これは北朝鮮に対する明確な警告だ」と語った。
北朝鮮の主要貿易相手国であり同国に対し最大の影響力を持つ中国は、北朝鮮政府に対し、国際的な緊張を高めるような行動はとらないよう働きかけを行なっている模様。外交部の劉建超(Liu Jianchao)報道官は、北朝鮮が2回目の核実験を行なうとの情報は得られていないとした上で、「北朝鮮が実力行使ではなく交渉のテーブルに戻ることを希望している」と語り、さらに「中国は国連の制裁決議を履行する」との見解を示した。
決議では、北朝鮮に対しすべての大量破壊兵器の廃棄を求めている。制裁の内容は武器やぜいたく品の禁輸、北朝鮮の武器関連の資産の凍結となっているが、現在焦点になっているのは、北朝鮮に出入りする船舶などの貨物検査の部分であり、中国と韓国は「制裁決議を履行する」としながらも、貨物検査は緊張をさらに高めることになるとして難色を示している。
写真は、北朝鮮の地下核実験を報道するマレーシアの英字新聞。AFP/TENGKU BAHAR