写真は7月13日、釜山(Busan)で開催された南北閣僚級会談の会場近くで、反北朝鮮を訴える抗議活動の様子。警官隊が、活動家の自動車の上に載せられたミサイルの模型を撤去しようとしている。(c)AFP/KIM JAE-HWAN
【ソウル/韓国 4日 AFP】4日の新聞報道によると、北朝鮮は長距離弾道ミサイルテポドン2号(Taepodong 2)を発射台から撤去したもよう。韓国当局は、ミサイルの移設理由と現在の保管場所について、戸惑いを隠さない。
北朝鮮は7月5日、米国領土も射程域に入るとされるテポドン2号を含め、合計7発のミサイル発射実験を実施した。これについて日米韓各国政府は、テポドン2号は発射直後に分解し、実験は失敗したと発表。実験準備が進められていた長距離ミサイルは2発と伝えられたが、2発目は発射されないままとなっていた。
韓国「中央日報(Joongang)」紙は、ミサイルが組み立てプラントから撤去されたことを衛星写真で確認、現在所在が分からなくなっていると報じた上で、今回のミサイル移設は情報機関でも把握しているが、移設後の保管場所については確認できていないと伝えた。
政府当局は、北朝鮮の技術者が1発目の発射実験の失敗要因を分析後、2発目の改良を行っている可能性がある、との見解を示した。一方で、北朝鮮指導部が前回の発射実験に対する国際社会の激しい非難に及び腰となり、さらなる挑発行為については延期する判断を下した可能性もあるとしている。
国連安全保障理事会(UN Security Council)は7月15日、北朝鮮によるミサイル実験を非難し、同国への武器開発関連物資の輸出を禁止する内容の決議案を採択している。厳しい財政運営を強いられている北朝鮮は、ミサイルを防衛上の鍵に位置づけるとともに、有力な輸出品ととらえてきた背景があり、この国連決議を断固拒否、ミサイル開発を推進する意志を明らかにしている。
写真は7月13日、釜山(Busan)で開催された南北閣僚級会談の会場近くで、反北朝鮮を訴える抗議活動の様子。警官隊が、活動家の自動車の上に載せられたミサイルの模型を撤去しようとしている。(c)AFP/KIM JAE-HWAN