【ツーソン/米国 24日 AFP】アリゾナ(Arizona)州ツーソン(Tucson)で、米国とメキシコ間の国境問題に正当性を求めて活動する、信仰に基づいて社会奉仕活動を行う団体「ノー・モア・デス(No More Deaths)」が、地元当局に、入国管理法の改正を求める抗議活動を行った。同団体のボランティアで学生のシャンティ・セルズ(Shanti Sellz、23)さんは、不法移民の輸送およびその共謀の罪で起訴されている。連邦法では有罪の場合最高で15年の懲役となる。セルズさんは2005年6月に、緊急の医療を必要とする3人の密入国者を治療施設に輸送したとして、砂漠地帯の密入国ルートをパトロール中の米国国境警備隊(US Border Patrol)に逮捕された。セルズさんは、医学的評価、他の医師による医療救助の必要性の確認、その医療救助に関する弁護士への連絡といった団体が定めた手順に従ってきただけで、それには口頭で地元当局の承認も得ており、これまで15回この手順で救助を行ってきたと主張。上院議会が、経済、人種、国民性、安全にも触れる可能性のある移民問題を話し合う準備をしているのを受け、この事件はその裁判期日が待たれている。ピュー・ヒスパニック・センター(Pew Hispanic Institute)の報告によると、米国への密入国者は1,200万人に達し、20人の労働者に1人の割合を占める。2005年の密入国者が推定85万人であることからも、密入国者を抑制する取り組は実を結んでいない。写真は抗議活動で米国国旗に囲まれて立つセルズさん。(c)AFP/HECTOR MATA