【7月20日 AFP】2008年に行われた北京五輪の男子テニスで金メダルを獲得した世界ランキング3位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は19日、ロンドン五輪を欠場すると発表した。

 ひざを負傷していたナダルは、「競技できる状態にないため、スペイン代表として参加することはできない。開会式で旗手を務めることを楽しみにしていたし、最も特別な時間になったと思う。人生の中で最も悲しい出来事の一つで、どれだけ難しい決断だったか想像できるだろう」とコメントを発表している。

 ナダルの五輪欠場により、開会式でスペインの旗手を務めるのはセーリングのイケル・マルティネス(Iker Casillas)とシャビ・フェルナンデス(Xavi Fernandez)になるとみられている。

 ナダルは6月28日に行われたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2012)の男子シングルス2回戦で、当時世界ランキング100位だったチェコのルカシュ・ロソル(Lukas Rosol)に敗れていた。

 その後、ひざを負傷を明らかにしたナダルは、27日に始まる五輪のテニス競技に回復を間に合わせるため2週間の休養を発表していた。

 北京五輪の男子シングルス決勝でナダルはチリのフェルナンド・ゴンザレス(Fernando Gonzalez)をストレートで下し、金メダルを獲得している。

 四大大会(グランドスラム)通算11勝を記録しているナダルは、北京五輪後にグランドスラムのタイトルを6回獲得しており、6月の全仏オープンテニス2012(French Open 2012)では大会史上最多の7度目の優勝を飾った。(c)AFP