【8月9日 AFP】ロンドン五輪は9日、オリンピックスタジアム(Olympic Stadium)で陸上男子4×400メートルリレー予選が行われ、両足義足の「ブレードランナー」として知られるオスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)を擁する南アフリカは、異議申し立てが認められて決勝進出を果たした。

 ピストリウスの五輪は、南アフリカの第2走者オフェンツェ・モガワネ(Ofentse Mogawane)がケニアの選手と接触して転倒したことで、終わりを迎えたかに思われた。

 モガワネは7位から5位に順位を上げたものの、最終コーナーの出口付近で前を行くケニアの選手とぶつかるという災難に見舞われた。第3走者だったピストリウスは頭を抱え、トラックを出ると、ひざから崩れて直線を見つめた。

 ところがその後ケニアが失格となったことが、南アフリカに異議申し立てを促すことになった。

 国際陸上競技連盟(International Association of Athletics FederationsIAAF)は「審議委員会を開き、南アフリカチームの決勝進出を認めることで合意した。ゴールはしていないが、ケニアとの接触事故で重大なダメージを負ったことを考慮した。南アフリカは追加チームとして決勝の第9レーンを走る」と声明を発表している。(c)AFP