【8月29日 AFP】ブラジル北東部の町の司祭が、妊娠させた女性との間にもうすぐ生まれる女の子の父親になるため、司祭職から退くとミサの最中に告白し、集まった信者らを驚かせた。

 ブラジル北東部バイア(Bahia)州ガビアン(Gaviao)のジェロニモ・モレイラ(Geronimo Moreira)司祭(32)は25日に執り行ったミサで読み上げた信者宛の手紙で、地元女性と恋に落ちて妊娠させたことを告白。 「時間がたつにつれ、私たちの間には友情以上のもの、愛情があることに気付きました。ですが、私たちは常に、関係を友人にとどめておこうと努力していました。禁欲の誓いを守れないのであれば、地域に騒動を起こさないために、まず司祭職を離れると、私は言いました」 「ところが物事は私が思っていた通りには進まず、私たちは具体的な関係を築きました。彼女は現在、妊娠しており、私は父親としての責任を引き受けたいと思っています」と、モレイラ氏はニュースサイト「G1」に語った。

 現在23歳の女性は、まだ神学校に通っていた2007年にモレイラ氏と出会った。モレイラ氏がG1に語ったところでは、ミサでの告白の後、同氏は「とても感情的になり、大泣きしてしまった。集まった人々も皆、泣いていた」という。

 2人はカトリック式の結婚式を挙げたい意向だが、それにはローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王の許可が必要とされる。(c)AFP