【3月18日 AFP】新ローマ法王フランシスコ1世(Francis)は17日、バチカン(Vatican)のサンピエトロ広場(St Peter's Square)に集まった約15万人の信者を前に、法王選出後初となる日曜日恒例の祈りの集いに臨んだ。

 広場に臨む宿舎建物から姿を見せた法王は「皆さんの歓迎と祈りに感謝します。私のために祈ってください」と述べた。

 当日、広場には法王の出身国であるアルゼンチンの国旗に加え、コロンビア、ペルー、パラグアイ、メキシコなど中南米諸国の国旗が多くはためいていた。また「フランシスコ、あなたは教会にとっての春の到来だ」と書かれた横断幕も見られ、性的虐待スキャンダルで揺れるバチカンへの不信感を払しょくする意味においても、欧州圏外から選出された謙虚で人間味あふれる新法王への期待が高まっていることがうかがえる。

 19日に予定されている就任式には、アルゼンチンのクリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル(Cristina Fernandez de Kirchner)大統領や米国のジョー・バイデン(Joe Biden)副大統領をはじめ各国の要人が出席する。 (c)AFP/ Gina DOGGETT