【3月13日 AFP】新しいローマ法王を選ぶ会議「コンクラーベ」に出席している枢機卿らには健康的だが質素な食事が提供されている──投票を長引かせたいと思わせるようなおいしい料理は1つもないという。イタリア紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)が12日付の電子版で報じた。

 コンクラーベの間、115人の枢機卿が滞在するカーサ・サンタマルタ(Casa Santa Marta)では、修道女たちが「スープ、スパゲティ、小さな肉のケバブ、ゆでた野菜の準備をしている」という。

 コリエレ・デレ・セラ紙は、「枢機卿の全員が、ローマのレストランの料理と比べて、ここでの食事は記憶に残らないものだと考えている」と記した。「病院食のようなこの食事が、もしかしたら後継者選びのスピードを速めるかもしれない」

 カナダ人の枢機卿、トーマス・クリストファー・コリンズ(Thomas Christopher Collins)氏は、コンクラーベの2日前にバチカンそばのレストランを訪れ、コンクラーベで提供される食事についてジョークを語った。

「おいしいカルボナーラを作ってくれないか。というのも、コンクラーベは4日目に入ると、乾燥したパンと水が出てくるんだ」

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