【2月13日 AFP】ローマ法王庁は12日、高齢を理由として退位を発表したローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI、85)が3か月前、以前から心臓に植え込まれていたペースメーカーのバッテリー交換手術を極秘で受けていたことを明かした。

 法王庁のフェデリコ・ロンバルディ(Federico Lombardi)広報局長は記者会見で、この手術は「定期的に行うことが決まっていたもの」で、退位の決断には全く影響を及ぼさなかったとも説明している。

 法王が心臓に問題を抱えていることはすでに広く知られていたが、わずか3か月前に手術を受けていたことは、12日にイタリア紙ソレ24オレ(Il Sole 24 Ore)が伝えたことで初めて明らかになった。

 法王は2009年、アルプス地方で静養中に浴室で転倒し、手首を骨折したことがある。また法王就任前の枢機卿当時には、心臓発作を起こして一時的に視力に影響が出たことがあったほか、頭部を負傷し、縫合手術を受けたこともある。現在は股関節と膝、足首に関節炎を患っており、歩行に影響が出ている状態だという。(c)AFP