【12月25日 AFP】イエス・キリスト生誕の地とされるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のベツレヘム(Bethlehem)には、クリスマスを祝おうと世界から大勢の人々が訪れた。

 ベツレヘムの生誕教会(Church of the Nativity)に隣接する聖カテリナ教会(St Catherine's Church)で24日夜に行われたミサでは、フォアド・トワル(Fuad Twal)ラテン・エルサレム総大司教が「聖地における正義と平和によってのみ、中東および世界の均衡と安定を再び実現できる」と述べて、中東和平を呼びかけた。

 パレスチナの人々にとって2012年は、パレスチナが国連(UN)でオブザーバー国家となり、生誕教会と巡礼の道がパレスチナ自治区初のユネスコ(UNESCO)世界遺産に登録されるなど特別な年となった。

 一方、バチカン市国で行われたミサでも、ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)が、キリスト教信仰が生まれた地でキリスト教徒とイスラム教徒は共存できるはずだと述べ、シリアを含めた中東地域の平和を祈った。(c)AFP/Sara Hussein