【2月13日 AFP】マレーシアのイスラム教政策を監督するマレーシア・イスラム開発局(Malaysian Islamic Development DepartmentJAKIM)は、14日のバレンタインデー(Valentine's Day)に「不道徳な行為と同義」のことをしないよう、イスラム教徒に呼び掛けた。

 イスラム開発局のトップ、ワン・モハマド・シェイク・アブドゥルアジズ(Wan Mohamad Sheikh Abdul Aziz)氏は、同国の最高位のイスラム聖職者が6年前に出した宗教令(ファトワ)で、バレンタインデーは「キリスト教のいくつかの要素と関係があり、われわれは他の宗教の儀式に関与することはできない」とされていることを指摘した。

 これに先立ちマレーシアのいくつかの州は前週、生活の中の罪悪をなくす運動の一環として、バレンタインデーに行われる「不道徳な行為」を取り締まる計画だと発表していた。イスラム開発局は、イスラム教徒がバレンタインデーを祝うことがないよう、全国で「バレンタインデーのわなに気をつけよう」と銘打ったキャンペーンを実施する。(c)AFP