【5月17日 AFP】タイのタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相派「反独裁民主統一戦線(UDD)」(通称「赤シャツ隊」)のデモ隊と軍部隊との衝突で多数の死傷者が出ている首都バンコク(Bangkok)に16日、約400人の仏教僧が終結し、平和を訴えた。

 オレンジと茶色の衣に身を包んだ仏教僧らは、バンコクの仏教協会の呼びかけに応じて集まった。衝突の中心地の1つであるラチャプラロップ(Ratchaprarop)地区の戦勝記念塔前で僧たちが祈りをささげる間も、サイレンを鳴らした救急車両が猛スピードですぐそばを通過していった。

「アピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相閣下に、罪なき人々の殺害を中止するよう、バンコク市内の軍部隊すべてに命じることを検討してほしい」と、呼びかけを行った仏教協会の代表。軍が撤退すれば「状況は改善するはずだ」と話し、双方に暴力の中止を呼び掛けた。(c)AFP/Ian Timberlake