【1月28日 AFP】イスラム教徒と非イスラム教徒の間で対立が増すマレーシアのモスクで27日、イスラム教徒が「不浄な動物」とみなすブタ4頭分の頭が、切断された状態で置かれているのが発見された。

 現地警察発表によると、首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)郊外のモスク2か所の庭で、同国ではよく見かける野生のブタの頭が見つかった。

 マレーシアでは、キリスト教系紙がアラビア語で神を表す「アラー」の語を使用したことをめぐり、宗教間の緊張が高まっており、これまでにキリスト教の教会11か所、モスクなどイスラム教の礼拝施設3か所が攻撃されている。

 警察および宗教指導者たちは、破壊的な活動はマレーシア国内の民族的対立をあおると懸念し、沈静化を呼び掛けている。同国の国教はイスラム教だが、イスラム教を信仰しない中国系、インド系の住民も少なくない。(c)AFP/M. Jegathesan


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