【3月9日 AFP】女性解放に大きな役割を果たしてきたのは避妊薬よりも洗濯機 ――。「国際女性の日(International Women's Day)」にあたる8日、バチカンの日刊紙オッセルバトーレ・ロマーノ(Osservatore Romano)に、このような記事が掲載された。

「洗濯機と女性解放:洗剤を入れて、ふたを閉めたら、あとはリラックス」という見出しの同紙記事は、「20世紀において、欧米女性の解放に最も貢献したものは何か」と疑問を呈し、「意見は今でも分かれている。避妊薬や中絶の自由化、女性の社会進出だという人もいれば、洗濯機を挙げる人までいる」と論じている。

 洗濯機の初期モデルが初めて登場したのは18世紀。米国の女性解放運動家、故ベティ・フリーダン(Betty Friedan)氏は、「今まで週1回しか洗えなかったシーツを、週に2回も洗えるなんて、素晴らしい奥義だ」という洗濯機への賛辞を残している。

 初期の洗濯機の信頼性は低かったが、以後、技術は急速に進歩した。「今では、自宅で電化製品に囲まれ、幸せいっぱいに微笑むスーパーウーマンのイメージが定着した」とオッセルバトーレ・ロマーノ紙は結論づけている。(c)AFP