【12月6日 AFP】サウジアラビアでは6日、イスラム教の聖地メッカ(Mecca)への大巡礼「ハッジ(Hajj)」が始まった。巡礼期間中はイスラム教徒200万人が巡礼に訪れるとみられているが、同国政府は、テロ攻撃や将棋倒しなどの懸念から、巡礼者保護のために治安部隊10万人を動員している。

 サウジアラビア内務省は、数万人の同国人に加え、国外からイスラム教徒170万人が訪れる見込みだとしている。

 複数の地元メデイアは、巡礼者は300万人に達する可能性もあると報じているが、国営サウジ通信(SPA)は6日、これまでのところすべて順調に進んでいると伝えた。

 ハッジはイスラム教徒の義務の1つで、聖典コーラン(Koran)によると、すべてのイスラム教徒は、実行可能な場合、一生に一度は行うべき行為だとされている。

 巡礼者たちは6日早朝から、聖地メッカから10キロ離れたミナ(Mina)に徒歩やバスで次々と到着した。(c)AFP/Hania Malawani