【9月9日 AFP】アフガニスタン情報文化省は8日、バーミヤン(Bamiyan)で全長19メートルの「横たわるブッダ」の像の一部が、同国の考古学チームによって発見されたと発表した。

 チームは、全長300メートルと伝えられている「横たわるブッダ」像を探していたところ、18-19メートルの横たわるブッダ像のほか、バクトリア(Bactrian)王国時代やイスラム化された時代の硬貨3枚を含む遺物89点を発見した。

 バーミヤンはかつて、仏教の中心地だったが、数世紀前にアフガニスタンを訪れた中国人巡礼者が書いた本によると、バーミヤンには全長300メートルの横たわったブッダの像が存在していたという。

 2001年終わりごろ、同国を支配していたイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)政権が崩壊すると、考古学者らは調査を再開した。タリバン政権は、約1600年前に建立されたとみられる2体の巨大仏像を爆破している。

 考古学チームは、この破壊された35メートルの仏像があった場所の南東地区を発掘したところ、横たわるブッダ像の首と右肩部分を発見したというが、いつごろ発見したのかは明らかにされなかった。

 バーミヤンは、首都カブール(Kabul)の北西約140キロにあり、欧州と中央アジアを結ぶかつてのシルクロード上に位置する。(c)AFP