ニューヨーク(New York)の国連(UN)総会で演説を終えたローマ法王ベネディクト16世(Pope Benedict XVI、2008年4月18日撮影)。(c)AFP/Stan HONDA
【4月19日 AFP】訪米中のローマ法王ベネディクト16世(Pope Benedict XVI)は18日、ニューヨーク(New York)にある国連(UN)本部で演説、人権と多国間主義を擁護し、異文化間の対話を呼び掛けた。
法王は加盟192か国の代表に対し国民を人権侵害から守るよう求め「国家がそのような保護を保障することができない場合は国連憲章にのっとり国際社会が法的介入すべきだ」と述べた。
法王は多国間合意を美徳と称賛しつつもその美徳は「少数の決定に従属し危機的状況にある一方で、世界の諸問題は一致した行動による介入を求めている」と指摘した。
安全保障、開発や不平等の問題、気候変動は「法を順守し、地球上で最もぜい弱な地域への連帯を示しつつ、各国指導者全員が共に行動し良い信念に基づいて取り組む姿勢を示すことが求められている」と語った。
一方で国際社会のあらゆる行動は「世界秩序を支える諸基準を尊重し、不当な強制を伴ったり主権を制限したりするものであってはならない」とくぎを刺した。
今年が世界人権宣言の採択から60年であることに言及し、人権保護の推進は「国家間や社会集団間の不平等を廃し安全保障を強化する上で最も効果的な戦略だ」と述べた。
西側諸国とイスラム世界の緊張が高まるなか、文化や宗教の異なる集団間での対話をはぐくむ大切さを説いた。
これに先立ち、18日朝アリタリア航空の航空機でニューヨークのケネディ国際空港に到着した法王はヘリコプターで国連本部に向かい、潘基文(パン・キムン、Ban Ki-Moon)事務総長と30分間会談した。
今回、ベネディクト16世初の公式訪米では国連での演説は1つの目玉だった。現法王が国連本部を訪問するのは3年前の就任以来初めて。ローマ法王としては1965年のパウロ6世(Paul VI)、79、95年のヨハネ・パウロ2世(John Paul II)に続き4回目。(c)AFP/Gerard Aziakou




