【2月26日 AFP】ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)は25日、死期の迫る家族を介護している人には「死期休暇」が認められるべきだとの考えを示した。

 一方、カトリック教会が強く反対している安楽死については容認しない姿勢を改めて強調した。

 法王庁で開かれた会合で法王は、産前休暇が申請できるように「愛する家族が死の床にある時、近親者には同様の権利が認められるべき」と述べた。

 法王はまた「人間的で相互依存的な社会」では病人を抱えた家族を社会が支えるべきだとの考えを示した。

 法王は「個人の生命への尊厳を高めるには、真の相互依存が不可欠だ」とした上で「直接的安楽死についてはいかなる形でも決して倫理的に容認されるべきではない」と強調した。(c)AFP