
【イスラマバード/トルコ 1日 AFP】トルコを訪問中のローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)のブルーモスク(Blue Mosque)訪問に、イスラム教徒から好意的な反応が示されている。ベネディクト16世は、9月にイスラム教徒と暴力を関連づけた発言をしたことから、イスラム界の怒りを買っていた。
30日、17世紀に建設されたブルーモスクを訪れたベネディクト16世は、案内にたったイスラム教聖職者、Mustafa Cagrici師の勧めに応じ、イスラム教徒同様に聖地メッカ(Mecca)の方角を向き祈りを捧げた。
■トルコのイスラム教関係者、法王の「和解に向けた努力」を評価
これについてCagrici師は1日発行のサバハ(Sabah)紙上で「モスクでの法王の祈りは、謝罪以上に価値がある。「素晴らしい好意だった。言葉には出さなくとも、イスラム教徒への肯定的なメッセージが込められていた」と語った。
また、トルコの神学者らも、ベネディクト16世の姿勢を「祈り」ととらえ歓迎している。アンカラ大学(Ankara University)のBeyza Bilgin教授は日刊紙the Vatan dailyに「モスクでの祈りは、法王が『イスラム冒涜発言』を悔いていることの証しだ。法王はイスラム教徒の感情を傷つけたことを理解し、和解にむけて努力した」と語った。
また、Marmara大学のSaim Yeprem教授も「法王はイスラム教徒の儀式を快く敬意をもって行った」と法王の行為に好意的だ。
■法王庁としての公式見解
ブルーモスクでCagrici師と並んだベネディクト16世は両手を身体の前で交差し、2分間、黙とうした。これは「静寂の姿勢」と呼ばれるイスラム教の祈りの姿勢。しかし、バチカン法王庁によると、ベネディクト16世は祈っていたのではなく「瞑想していた」という。
イスラム教のモスクに足を踏み入れた法王は、2001年にシリアのダマスカス(Damascus)のモスクを訪れた前法王のヨハネ・パウロ2世(John Paul II)以来、ベネディクト16世で2人目。
写真は1日、イスタンブールの聖霊教会(the Holy Spirit Cathedral)でミサを行うベネディクト16世。(c) AFP/ POOL / PATRICK HERTZOG
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