【ローマ/イタリア 7日 AFP/Getty Images】キリスト教の象徴などを用いたステージ・パフォーマンスに、世界中の信者たちは感情を逆撫でされたかもしれない。しかし、カトリック大国であるイタリアでマドンナ(Madonna)のコンサート・チケットは上々の売れ行きを見せた。7日に行われた米国ポップ界のディーバの16年ぶりとなるローマ公演は、嫌悪されるどころか、ローマ・オリンピック・スタジアムを埋める7万人の観衆で埋め尽くされた。
初期のヒット曲「マテリアル・ガール」を、自転車のサドルに座って腰を回しながら歌い、世界平和を叫んだマドンナは、物議をかもしている「磔刑」のパフォーマンスも、「いばらの冠」をかぶって十字架に縛られ、いつも通りに行った。
会場の大スクリーンでは、ローマ法王から国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の首謀者ウサマ・ビンラディン(Osama Bin Laden)容疑者、米国のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領、さらには中国の故毛沢東(Mao Zedong)主席や、第2次大戦中のイタリアの独裁者、ベニート・ムッソリーニ(Benito Mussolini)などの画像を次々と映し出した。
公演の盛況をよそに、イタリアの批評家たちの反応はやはり芳しいものではない。イタリアの宗教紙「アベニーレ(Avvenire)」は「磔刑」のシーンについて「数百万人のキリスト教信者たちの信仰に対し、挑発的で攻撃的」と厳しく批判、「イタリア・ムスリム連盟(Italian Muslim League)」のマリオ・スカヨラ(Mario Scajola)会長は、「想像しうる最悪の部類に入るアイデア。今すぐ彼女は帰ったほうがいい」と批判している。
写真は2006年6月、米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで公演するマドンナ。(c)AFP/Getty Images
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