【9月26日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が新体操の元五輪選手と修道院で再婚の式を挙げたという噂がインターネット上で広まり、露大統領府は24日、「まったく現実と一致しない」と噂を一蹴する声明を発表した。

 ロシアで強大な権力を振るうプーチン大統領の私生活については、30年間連れ添った前夫人リュドミラさんとの離婚が6月に発表されて以来、さまざまな憶測が飛び交っている。

 先にドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は日刊紙イズベスチヤ(Izvestia)とのインタビューで、公務であまりに多忙なプーチン大統領の私生活について言及することは難しいと述べていた。しかし今回は異例にも、インターネット上で広まっている噂について、同報道官が直接反論した。

 噂とはプーチン大統領が前週末、ロシア北部で開催された会議に出席した際、開催地のバルダイ湖(Lake Valdai)の湖畔にある修道院で元新体操の世界女王、アリーナ・カバエワ(Alina Kabayeva)議員と秘密裏に結婚式を挙げたというもの。カフカス(Caucasus)地方自治体の元幹部が短文投稿サイトのツイッター(Twitter)に自分が聞いた話として書き込んだ投稿が出所だった。

 この投稿を、ロシア反政府運動のカリスマ的指導者で膨大な数のツイッター読者を持つアレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏がリツイートし、噂は広く拡散した。

 これに対しペスコフ報道官は、「まったくの空想の産物であることは歴然としており、(噂を)わざわざ否定したり、ばかばかしいと呼ぶことさえ無意味なことだ。この手の話はもう何百回と出ている」と噂を一蹴。「どうして修道院が出てきたのかも、さっぱり分からない」とも述べた。

 カバエワ議員との交際の噂は、ここ何年もプーチン大統領につきまとっているが、いかなる形でも2人の実際の関係が確認されたことはない。(c)AFP