【9月9日 Relaxnews】外国人の安全を確保し、観光産業を下支えする一環で、タイ政府は破廉恥な取引や犯罪から旅行者を保護することを目的とした同国初の「観光裁判所」を開設した。

 旅行者からの申し立てを専門に扱う同裁判所の試験運用が今週、ビーチリゾート、パタヤ(Pattaya)ではじめて開始される。タイの英語紙ネーション(Nation)によると、同様の夜間裁判所はバンコク(Bangkok)、クラビ(Krabi)、サムイ(Samui)島、チェンマイ(Chiang Mai)、プーケット(Phuket)などの人気観光地でも計画されているという。

 パタヤの裁判所の開廷時間は午後4:30から午後8:30までで、身の安全や不公正な取引に関する事案を取り扱う。

 この動きは、行楽客を狙った犯罪の増加に対応するもの。米国務省の海外安全対策協議会(Overseas Security Advisory Council)が作成した報告書によると、スリやひったくり、クレジットカード詐欺などの犯罪が増加しているという。

 盗難で最も一般的な方法の1つは、犯人がオートバイで被害者のバックをひったくって逃走するというもの。昨年には、オーストラリア人観光客が盗難にあった際、抵抗し、刺されて死亡する事件が発生している。(c)Relaxnews/AFPBB News