【8月29日 AFP】スペイン・バレンシア(Valencia)近郊のブニョール(Bunol)で28日、熟れたトマトを投げ合う毎年恒例の祭り「トマティーナ(Tomatina)」が開催された。2万人の参加者が130トンのトマトを投げ付け合い、人も道路も真っ赤に染まった。ただ、今年は真っ赤に染まるためにはお金を払わなければならなかった。

 英ブリストル(Bristol)からやってきたジェームズさん(40)は、「もみくちゃにされて死にかけたよ。まあ、死ぬには最高の場所だったかもしれないけど。本当に大騒ぎ。一瞬一瞬を楽しんだよ」と話した。

 今年からは、最低10ユーロ(約1300円)のチケットを購入しなければならなくなった。最も高いチケットは750ユーロ(約9万8000円)で、これを買うと、トマトを運ぶトラックの荷台に乗って、他の参加者の頭上からトマトを投げ付けることができる。

 ブニョールのホアキン・マスマノ・パルメル(Joaquin Masmano Palmer)市長は、トマティーナの開催に今年は14万ユーロ(約1830万円)がかかっており、410万ユーロ(約5億3000万円)の負債をかかえる町にとっては大きな負担だと認めている。

 チケット購入者の内訳は、オーストラリア人19.2%、日本人17.9%、英国人11.2%、スペイン人7.8%、米国人7.5%となっている。(c)AFP