【8月20日 AFP】香港(Hong Kong)に近い中国の深セン(Shenzhen)市で公衆トイレを利用する際、「狙い」を外して便器の外側を汚すと罰金の対象となる可能性が出てきた──。同市が導入を検討しているこの新たな規則について、ネット上では皮肉交じりのコメントであふれかえっている。

 市当局が20日に明らかにしたところによると、同市では9月以降、公衆トイレを汚す利用者には罰金100元(約1590円)が課されことになるという。ただAFPが確認した限りでは、どの「程度」から罰金の対象となるのかは明らかにされておらず、詳細についてのコメントも関係当局から得られていない。

 この規則の存在が明るみに出て以降、その運用方法などをめぐってマイクロブログの微博(Weibo)などでは、皮肉交じりのコメントが多数みられるようになった。なかには「トイレ専門の調査官」が多数動員され、利用者全員の「技術」までもが厳しく監視されるのではといった意見もあった。

 もちろん、この新たな規則を真面目に議論している人々もおり、「実施できない規則なら、ない方がいい」との投稿もみられた。また京華時報(Beijing Times)は、「社会的な合意のみで事足りること」に対して、わざわざを規則を設けることに疑問を呈する論評を掲載した。(c)AFP