【8月14日 AFP】7月に台湾で初めて生まれた台北市立動物園(Taipei Zoo)のジャイアントパンダの赤ちゃんが13日、生後すぐに引き離されていた母親の円円(ユエンユエン、Yuan Yuan)と約1か月ぶりに対面した。  先月7日に生まれたメスの赤ちゃんパンダ、円仔(ユエンザイ、Yuan Zai)は生まれて数日目に軽いけがをし、24時間の世話と監視が必要となったために保育器の中で育てられている。   生後39日となった円仔が一時的に飼育舎に戻されると、母親の円円は両腕で優しく抱きかかえて子どもの体をなめ、あやしながら乳を飲ませた。心温まるこの光景はすぐに、台湾内外のメディアで報じられた。  親子はその後、一緒に眠り、数時間を共に過ごした。ただし動物園側は、円仔を本格的に円円の元に戻すかどうかは検討中だという。  2008年に中国から寄贈されたオスの団団(トアントアン、Tuan Tuan)とメスの円円の子である円仔は、数度にわたって人工授精を試みた末にようやく誕生した赤ちゃんパンダ。両親とも貸与ではなく贈られたものであることから、台湾政府は円仔もまた、台湾の所有になると考えている。  台湾では連日、円仔の成長ぶりが報道されているが、一般公開はおよそ2か月先。現在の呼び名である円仔は「円円の子」を意味するもので、動物園は正式な名前の公募を開始した。決定した名前は、10月26日に発表される予定だ。(c)AFP