【8月10日 AFP】米海軍のジョン・カービー(John Kirby) 報道官は9日、通常の戦闘とは異なる「戦い」を始めなくてはならないと訴えた。今こそ、「業界用語や訳の分からない話し方」を「粉砕」しなくてはならないという。

 海軍の広報担当者に送った電子メールで同報道官は、海軍内部のみで使われる言葉を排除し、「分かりやすい英語で話す」ことを呼び掛けるとともに、いくつかの頭字語や形容詞、副詞の使い方を「攻撃」した。

 カービー報道官はメールで、「世界は危険な場所」と言えばいいところを「動的かつ複雑な国際環境」などと表現してきたと指摘。海軍がこれまで国民に対し、「中東に派遣する空母を1隻に減らす」とは言わずに、「CENTCOM AORにおける1.0空母プレゼンス要請に対応する」と言ってきたことなどを例に挙げた。CENTCOM AORとは「米中央軍(US Central Command)の担当地域」という意味だ。

 カービー報道官は「もはや何も言わずにいることはできない。一語一語を大切にしなくてはならない」と述べ、リソースが減少し、軍と国民の間の隔たりが拡大する中、将校らにコミュニケーションの取り方を改善するよう訴えた。(c)AFP