【8月6日 AFP】中国・武漢市(Wuhan)で、市治安管理当局の暴力から逃れるために、露天商の男性がある計画を実行した──死んだふりだ。ただ最近の猛暑に耐え切れず、男性の計画はあえなく頓挫したと中国国営メディアが5日、伝えた。

 新華社(Xinhua)通信の報道によると、この男性は、武漢市中心部でジュースを販売していたところ、街の秩序維持を担当する都市管理行政執法局の職員に暴行を加えられたため、難を逃れようと死んだふりをしたという。するとこの様子を見ていた周囲の十数人が、男性が死亡したと騒ぎ始めた。当局の横暴な行動に抗議し、シートに包まれ担架の上に静かに横たわる男性を横目に、10人ほどが数万元(数十万円)の補償を当局者に要求したという。

 中国では現在、記録的な猛暑に襲われており、気温が45度に達したとの情報もある。そんな中、死んだふりをしていた男性の我慢も限界に達してしまった──。男性は突然担架から飛び起き、水の入ったボトルを口に運んで、「暑すぎる、もうこれ以上我慢できない」と言い放った。その後、この男性を含む3人が公共秩序を乱したとして身柄を拘束された。

 都市管理行政執法局の職権乱用は広く知られており、先月も湖南(Hunan)省で同局の職員によって果物を販売する業者が殴り殺される事件が起きたばかりだ。武漢市での騒動では300人以上が集まる騒ぎとなり、最終的には警察官80人ほどが現場に駆けつけていた。(c)AFP