【8月5日 AFP】自転車で書類や荷物を配達するメッセンジャー(自転車便配達人)の世界大会「サイクルメッセンジャー・ワールドチャンピオンシップ(Cycle Messenger World Championships)」が4日、スイスのローザンヌ(Lausanne)で開かれた。

 女子の部では地元スイスのジョゼフィーヌ・ライツェル(Josephine Reitzel)さんが、70件分の配達を3時間2分で終え、2年連続・3回目となる優勝を果たした。男子の部では米ニューヨーク(New York)出身のオースティン・ホース(Austin Horse)さんが77件分を2時間52分で配達し、初優勝した。

 普段から起伏の多いローザンヌの石畳の通りをメッセンジャーの仕事で駆け抜けているライツェルさんは、2010年のグアテマラ大会、2012年の米シカゴ(Chicago)大会でも優勝している。

 サイクルメッセンジャー・ワールドチャンピオンシップは、メッセンジャーの自転車の腕前や配達技術、独特の文化やファッション、言葉遣いなどをたたえ、20年前に始まった。レースはメッセンジャーたちの日常業務を反映した内容となっており、参加者はコース内の決められたチェックポイントを通過して集荷から配達までの速さを競う。また、所定の時間内に届けるための最短ルートを判断する計画能力も問われる。

 6日間にわたって行われた今年のレースには、40か国から550人のメッセンジャーが参加。このうち100人が4日の決勝に進んだ。2014年の大会は、メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)で開催される。(c)AFP