【7月24日 Relaxnews】離れているからこそ愛情が深くなるのかもしれない。毎日会っているカップルよりも、離れて暮らすカップルの方が、より意味のある交流をし、より強い絆で結ばれているという調査結果が明らかになった。

 電話や携帯メール、Eメール、ビデオチャットで関係を維持している長距離恋愛中のカップルはパートナーの行動を理想化する傾向も見られ、それがお互いの親近感につながるという。

 香港城市大学(City University of Hong Kong)と米コーネル大学(Cornell University)の研究チームは、異性愛者のカップル63組——その約半数が長距離恋愛中——を対象に、彼らが通常行っているコミュニケーションについて調査した。

 彼らの平均年齢は21歳弱、平均恋愛期間は2年足らず、平均1年5か月の間、離れて暮らしていた。1週間の調査期間中に、自分自身についてどの程度パートナーに話したか、どのように親密な体験をしたか、そしてどの程度パートナーが同様のことをしたかについて報告してもらった。調査結果は、長距離恋愛中のカップルの方がより自分自身について打ち明け、より親密な結びつきを感じていることを示した。

「確かに私たちの文化では、緊密な関係に関して、物理的に一緒にいることと、直接的な触れ合いを重視していますが、長距離恋愛は、明らかにこれらすべての価値観に反対することになります」「長距離恋愛にそれほど悲観する必要はないのです」と調査結果をまとめた著者の1人、Crystal Jiang氏は述べた。「長距離恋愛中のカップルは、お互いに近くにいるカップルよりも、愛情と親密さを伝えることに努力しています。その努力は報われるのです」

 調査結果は18日、学術誌Journal of Communicationの電子版で発表された。(c)Relaxnews/AFPBB News