【7月10日 Relaxnews】それは「飲酒運転」と言えるかもしれない──最近、伊・ベネチア(Venice)名物「ゴンドラ」の船頭たちによる、飲酒がらみの「手におえない行動」に苦情が相次いでおり、船頭らに対する飲酒検査の義務付けが浮上している。

 ゴンドラ協会によって提案されている飲酒検査導入の動きは、動画共有サイトのユーチューブ(YouTube)に投稿された動画により、ある「いじめ」の存在が明るみに出たことがきっかけとなった。動画は既に削除されている。

 伊ANSA通信によると、動画には船頭に命令され、服を脱いでサン・マルコ広場(St. Mark’s Square)近くの浅瀬に飛び込む船頭志望のアシスタントの姿が映っていた。市議会議員らもこの動画を見たという。

 動画を見た議員らは、海外の観光客にとってゴンドラはベネチアの顔となっていることを怒りとともに指摘しながら、このような「粗野な酔態」がベネチアのイメージダウンになるとして、いじめに関わった船頭の即時停職を求めた。

 議員らの要求を受けたゴンドラ協会の会長は、誰も裸になって川に飛び込むことを強制などしていないとして船頭らを擁護した。ただその一方で、ゴンドラの船頭および協会所属の操縦者らに抜き打ちの薬物とアルコール検査を定期的に受けさせることを提案した。(c)Relaxnews/AFPBB News