【7月8日 AFP】台湾・台北市立動物園(Taipei Zoo)のジャイアントパンダ、円円(ユエンユエン、Yuan Yuan)が6日、赤ちゃんを出産した。台湾でパンダの赤ちゃんが生まれたのは初めて。だが台湾の人々がパンダの赤ちゃんと対面できるのは、まだ数か月先になりそうだ。  円円は2008年に雄の団団(トアントアン、Tuan Tuan)とともに中国から寄贈されたジャイアントパンダ。団団との自然妊娠に失敗したため、数度にわたる人工授精の末に妊娠し、6日夜、無事に雌の赤ちゃんを出産した。  来園者の間で絶対的な人気を誇る団団と円円は、かつては敵対していた中国との急速な関係改善の象徴ともなっている。  団団と円円に続き、人気者となることが確実な赤ちゃんパンダだが、一般へのお披露目は数か月先となりそうだ。  動物園広報の趙明杰(Chao Ming-chieh)氏によると、赤ちゃんパンダの公開は3~5か月ほど先となる見通し。中国から派遣されたパンダの専門家2人が赤ちゃんパンダの世話をしているという。  現在、野生に生息するパンダは1600頭にも満たない。その多くが中国・四川(Sichuan)省に生息している。このほか、飼育環境にあるパンダは、世界各地に300頭ほどいる。(c)AFP