【3月28日 AFP】2014年のソチ冬季五輪の開催を控えたロシア・ソチ(Sochi)で、不測の天候状況に備えるため、大量の雪を貯蔵する作業が始まった。

 2014年ソチ冬季五輪大会組織委員会は、来年の五輪でアルペンスキーやスノーボードなどの競技が行われるリゾート地ローザフトル(Rosa Khutor)に大量の雪を貯蔵する施設を建設。

 リゾート側の発表によると、来年2月の五輪開催時に起こりうる雪不足を防ぐため、雪解けが始まる4月15日までに45万立方メートルの雪を貯蔵する予定だ。

 今年春から秋にかけて貯蔵した雪が解ける量を最低限にとどめるため、雪の上には特別な処理を施したおがくずが敷き詰められる。この技術は、フィンランドのソチ五輪パートナー企業が提供した。

 黒海(Black Sea)に近いソチの気候は湿度が高いため、大量の降雪が事実上保証されている。

 だが、各種目の国際競技団体や国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)が課す厳しい要件を満たすため、ソチ五輪委員会は予備の雪の貯蔵を決めた。

 ソチは年間を通じて穏やかな気候に恵まれるが、ロシア政府は、会場として選ばれた同市近郊のコーカサス山脈(Caucasus Mountains)の高地での十分な積雪を見込んでいる。(c)AFP