【2月12日 Relaxnews】交流サイト「フェイスブック(Facebook)」の利用者の中には、気に障るような投稿をする人を「友達から削除」するという人も多いだろう。しかし、先ごろ発表された調査結果によると、あなたから「削除」された人は、将来にわたってずっと、あなたを避け続ける可能性があるという。

 米コロラド(Colorado)州デンバー(Denver)にあるコロラド大学(University of Colorado)でコンピューター科学の博士課程を専攻するクリストファー・シボーナ(Christopher Sibona)氏が行った調査によると、多くの人は楽しむためにSNSを利用しているが、その一方で、フェイスブック上の行動が「実生活に影響を及ぼし得る」ことも明らかになった。

 シボーナさんがハワイ・システム科学国際会議(Hawaii International Conference on System Sciences)で発表した調査結果によると、フェイスブック上で自分を「友達から削除」した人について、回答者の40%が「実生活でも距離を置く」、10%が「どうするか分からない」と答えている。また、その人とは「連絡を取らないようにする」と答えた人は、男性よりも女性の方が多かった。結果は、ツイッター(Twitter)上で行ったアンケートに寄せられた582人からの回答をまとめたもの。

 調査で分かった「友達から削除」する主な理由は、以下のようになった。

1 重要でない内容を頻繁に投稿する
2 意見が二分するような内容(たいていは政治や宗教の話題)を投稿する
3 性差別や人種差別にあたる不適切な内容を投稿する
4 退屈な内容(子どもや食べ物、その他ぱっとしない内容)を投稿する

 しかし、「友達から削除」されることは、「排除された」という感情を引き起こし得る。そして、「その感情が重大な心理学的帰結」をもたらすことがあるという。

 一方、最近別れた恋人や配偶者を「友達から削除」することは科学的に支持されている。2012年9月、専門誌「サイバー心理学、行動、ソーシャルネットワーキング(Cyberspychology, Behavior, and Social Networking)」に発表された調査結果によると、フェイスブック上で別れた相手をストーカーする行為は、精神的に立ち直ることや、個人としての成長を遅らせる。解決策は、「関係を断ち、『友達から削除する』をクリックすること」だという。(c)Relaxnews/AFPBB News