【1月11日 AFP】事故で両手両足を失いながら昨年「世界5大陸を泳いで渡る」偉業を達成したフランス人男性、フィリップ・クロワゾン(Philippe Croizon)さん(44)が10日、ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)にある世界で最も深いプールで深さ33メートルまで潜り、四肢のない人のダイビング世界記録を達成した。

 クロワゾンさんは1994年に感電事故に遭い、四肢の切断を余儀なくされた。今回の挑戦では脚部に巨大な脚ひれをつけてダイビングに臨み、見事プールの底にタッチ。ともに潜った63歳~86歳の高齢ダイバーたちと記録達成を喜びつつ、「ダイビングは8歳以上なら誰でも、ぼくのように障害のある人間でさえ楽しむことができる偉大なスポーツだと証明したかった」と語った。

 クロワゾンさんの次なる挑戦は、南米ペルーとボリビア国境にある世界最高地点の湖、チチカカ湖(Lake Titicaca)で泳ぐことだそうだ。(c)AFP