【1月11日 AFP】ドイツ・ミュンヘン(Munich)で9日、入院中だった94歳の男性が、同市で名高いビアホールで自分の誕生日を祝おうと病院を抜け出し、警察に連れ戻される珍事件があった。地元警察当局が10日、明らかにした。

 地下鉄の利用客の1人が、左手に点滴の針が刺さったまま駅構内を歩く高齢男性に気付き、駅員に知らせた。男性は少しぼんやりした様子だったという。

 駅員からの通報を受けた警察が男性の身元を調べたところ、ミュンヘン市内の病院から抜け出したことが判明。警察によると、男性は病院を抜け出した理由を「もう過ぎてしまった自分の誕生日を祝うため、ビアホールに向かうところだった」と説明したという。

 男性は病院に戻されたが、医師からは特別に、好きなビールを飲むことを許されたという。(c)AFP