【12月20日 AFP】クリスマスまであと数日となるなか、米交流サイト大手フェイスブック(Facebook)の共同創設者で最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏は18日、約5億ドル(約420億円)相当のフェイスブック株をカリフォルニア(California)州シリコンバレー(Silicon Valley)の慈善事業に寄付したと発表した。

 ザッカーバーグ氏と妻のプリシラ(Priscilla)さんは、教育と保健に焦点を置いた地元福祉への助成金を提供する財団にフェイスブック株1800万株を寄付したという。同氏のフェイスブックページには次のようなメッセージが投稿された。

「2年前、プリシラと私は稼いだお金の大半を慈善事業に寄付するという『ギビング・プレッジ(The Giving Pledge、寄付の誓い)』に署名しました」「新たなプロジェクトの基盤を築くために、私たちは1800万株をシリコンバレー・コミュニティー財団(Silicon Valley Community Foundation)に寄付しました」

 米ナスダック(NASDAQ)市場に上場されているフェイスブックの19日昼の株価は27.76ドルだった。

「ギビング・プレッジ」は米マイクロソフト(Microsoft)の創業者ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏と米著名投資家のウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏が始めた活動で、財産の半分以上を慈善事業に寄付するよう米国の富豪たちに呼びかけるというもの。ザッカーバーグ氏のように財産の大半を慈善事業に寄付することを誓約した米国の大富豪は数十人に上っている。

 ザッカーバーグ氏の初の大規模な慈善プロジェクトは教育支援財団「スタートアップ:エジュケーション(Startup: Education)」に1億ドル(現在の為替レートで約84億円)の資金を出すことだった。同団体は、まずニュージャージー(New Jersey)州ニューアーク(Newark)の学区の教育改革を行った。(c)AFP