【12月19日 AFP】「クリスマスの前夜、家中のどこにも、動き回っている生き物はいなかった。ネズミの一匹も」――いや、実はそうでもないことが、研究の結果で明らかになった。

「虫眼鏡を持ってきて、クリスマスツリーをよく見てほしい」と、ノルウェー、ベルゲン大学(University of Bergen)のビャルテ・ヨーダル(Bjarte Jordal)氏は話す。ほぼ確実に、数え切れないほどの虫がついているはずだという。

 クリスマスツリーに使われる松の木などには、シラミやダニ、ガ、見慣れないクモやその他の小さな生き物が付いている。そしてクリスマスが近づくと、それらはツリーとともに、家の中に持ち込まれる。その後虫たちは、明るさと暖かさに刺激を受け、リビングルームで冬眠から覚めるのだ。

 ヨーダル氏によれば、クリスマスツリーに関する研究で、ツリーには多ければ、2万5000匹ほどの虫が付いていることが分かった。ただし、一般家庭の大半には十分な餌になるだけの植物がないことから、虫はすぐに干からびて死んでしまうという。同氏はまた、「こうした虫が、人や家具などに危険をもたらすことはない。アレルギー反応についても、心配はないと思う」と説明している。(c)AFP