【12月10日 Relaxnews】金箔に包まれたレア種のターキー(七面鳥)や第1次世界大戦以前に製造されたシャンパン、さらには世界で最も高価な魚卵──これら豪華な食材をふんだんに使った、世界一高額なクリスマス・ディナーとは一体どのようなものだろうか。

 英ロンドン(London)のレストラン、「ジョン・ソルト」(John Salt)で料理長を務めるベン・スポルディング(Ben Spalding)氏がクリスマス・ディナーのために考案した特別メニューには、世界でも非常に珍しく、高価な食材が使われる。料金は4人分で、12万5000ポンド(約1650万円)だ。

 クリスマスの祝杯に用意されるのは、1本3万7000ポンド(約490万円)の「パイパー・エドシック」(Piper-Heidsieck)の1907年もののシャンパン。ダイヤモンドをちりばめたシャンパングラスで頂く。

 前菜は、熟成期間150年のバルサミコ酢で味付けしたツバメの巣とアルマスキャビア、そしてイベリコ豚を使った生ハム(パタネグラ)の2品。その後には、世界で最も高価なメロンとされる「夕張キング」(Yubari King)と白トリュフのホールのサフラン添えが続く。

 コースの中でも最も目を引くのは、レア種のターキーを材料に作られたドディーヌだろう。和牛のヒレ肉と心臓を金箔で包み、アクバリ種のピスタチオを散らしたもので、値段は5000ポンド(約66万円)だ。

 デザートには、年間生産量の限られている北海道産の種なしスイカ「でんすけすいか」とウガンダ産のバニラを使ったアイスクリームが用意されている。ジャコウネコの糞から取り出した世界で最も高価なコーヒー豆「コピルアク」(Kopi Luwa)が惜しみなく使われているコーヒーとともに金のプレートでサーブされるという。

 なお、スポルディング氏はこのディナーコースの料金の80%を、英国がん研究所(Cancer Research UK)と、慈善団体のホスピタリティ・アクション(Hospitality Action)に寄付するという。このディナーは、会員に高級品のほか、「贅沢な経験」を提供するVeryRirstTo.comが企画した。

 12万5000ポンドという価格が高すぎるという方々には、スポルディング氏が修業したレストラン、「ザ・ファットダック(The Fat Duck)」でのディナーはどうだろう。この店では、300ポンド(約4万円)でホリデーミールを提供している。エディブルスノー(食べられる雪)、カタツムリ(エスカルゴ)のおかゆなどが、フランキンセンス(乳香)とミルラ(没薬)の香りとともにテーブルに供されるほか、「ニトロ・スクランブルエッグ」、「ベーコンのアイスクリーム」も楽しめる。

 一方、フランス・パリ(Paris)のホテル、フォーシーズンズ(Four Seasons)にあるレストラン「ル・サンク」(Le Cinq)では、10品からなるクリスマスイブのディナーを600ユーロ(約6万4000円)で提供する。グルメなフランス料理と聞けば真っ先に頭に浮かぶ、フォアグラ、キャビア、フランス産の鹿肉を堪能できるコースだ。(c)Relaxnews/AFPBB News