【10月10日 AFP】オーストリア人のフェリックス・バウムガルトナー(Felix Baumgartner)さん(43)による高度3万7000メートルからの「超音速ダイビング」への挑戦は9日、強風により中止された。今週中に再挑戦する予定だが、広報担当者によるとスペアの気球は1基のみで、全ては天候次第という。

 バウムガルトナーさんは、高所からパラシュートを使って飛び降りる「フリーフォール」の第一人者。今回はフリーフォールの最高高度、空を落下中の人類最高速度、そして航空機に乗らずに人が音速(時速約1100キロメートル)を初めて突破するという3つの記録達成を目指し、米ニューメキシコ(New Mexico)州ロズウェル(Roswell)の上空3万7000メートルまで気球で浮上した加圧カプセルから9日、飛び降りる予定だった。

 だが、気球離陸のカウントダウンがゼロに達した時点で離陸地点に強風が吹き、気球があおられたため、挑戦は延期を余儀なくされた。(c)AFP