【9月16日 AFP】アジア太平洋諸国歴訪中のウィリアム英王子(Prince William)は14日、訪問先のマレーシアで口にした、とげのある外観と強烈な香りを持つ東南アジアの果物ドリアンがあまり好きではないことを公言した。

 王子と妻のキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)は13日、3日間の訪問日程でマレーシアに到着した後、同国のナジブ・ラザク(Najib Razak)首相の歓迎昼食会で、「果物の王様」とも呼ばれるドリアンを出された。

 しかし14日に首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)で開かれた企業経営者らとの昼食会の席上、王子は「素晴らしい昼食だったと申し上げたい。ドリアンがメニューになかったことは、うれしく思った」と冗談を飛ばした。王子はさらに、「昨日(ドリアンを)いただいたが、その後お目にかかった方々の身の安全が心配だった」と付け加え、出席した経営者1000人余りの爆笑を誘った。

 ドリアンはマレーシアや近隣諸国で好まれ、その独特の風味が評価されている。しかしその強烈な香りを嫌う人は多く、域内では数々の場所や公共交通機関への持ち込みが禁止されている。(c)AFP