【8月24日 AFP】ネパールで猛毒を持つヘビにかまれた農家の男性が、その仕返しにヘビに歯を突き立ててかみ殺すという果敢な行動に出た。現地の警察が23日に発表した。

 首都カトマンズ(Kathmandu)の南東200キロほどにある村に住むモハメド・サルモ・ミヤ(Mohamed Salmo Miya)さん(55)は21日午後、村の近くにある水田で農作業中に、猛毒を持つ白いコブラにかまれた。

 警察当局によれば、怒りを爆発させたミヤさんはヘビを追いかけ、自分の歯でこのヘビをかみ殺したという。

 その後現地の医療施設で手当てを受け、現在は自宅で療養中のミヤさん。ネパール語紙「アンナプルナ・ポスト(Annapurna Post)」の取材に対し、「かみつかれてとても腹が立ったので、ヘビを追いかけ捕まえた」と話している。「棒を使って殺すこともできたんだが、本当に頭にきていたので復讐のために歯でかみ殺した」

 コブラは村の付近でよく出没するという。ネパールでは、ヘビにかまれる被害が年間2万件程度あり、約1000人の死者を出していると推定される。被害のほとんどが同国南部のタライ(Terai)平原で起きている。(c)AFP