【8月20日 AFP】ベテラン米国人水泳選手のダイアナ・ニヤド(Diana Nyad)さん(62)が、キューバと米フロリダを隔てるフロリダ海峡(Florida Straits)166キロをサメ避けのおりを使わずに泳いで横断するという世界記録に挑戦中だ。

 ニヤドさんは18日、キューバのハバナ(Havana)から遠泳をスタート。21日のフロリダ・キーズ(Florida Keys)到着を目指し、遠泳2日目となる19日現在までに、総距離のほぼ3分の1を泳いだ。

 ニヤドさんに付き添う50人のサポートチームがソーシャルメディアを通じて伝えたところによると、ニヤドさんはくちびるや額、手足をくらげに刺されながらも50ストローク/分を維持し順調に泳ぎを続けているという。
 
 50年以上も対立関係の続く米国とキューバ。この2国を隔てるフロリダ海峡の横断にニヤドさんが挑戦するのは、今回で4度目となる。前回の挑戦は前年の9月だった。この時はクラゲに激しく刺され、スタートから40時間で遠泳を断念している。

 ニヤドさんのサポートチームによると、19日午後3時20分(日本時間20日午前4時20分)の時点でニヤドさんが泳いだ距離は38キロで時間は23時間37分が経過している。

 夜間は、顔面をクラゲに刺されないよう、背泳ぎで泳いでいるといい、また白い光がクラゲを誘引しやすいことから照明は赤いライトのみを使用している。5隻のヨットで随行する支援チームメンバーには、サメやクラゲの専門家も同行しているという。

 ニヤドさんの最新情報は、ウェブサイト「www.diananyad.com」で見ることができる。(c)AFP/Carlos Batista