【7月18日 AFP】米カリフォルニア(California)州で前週、中国から船で運ばれてきた輸送コンテナの中から、生後3か月の子猫が保護された。発見時にはだいぶ弱っていたものの、17日の当局の発表によれば現在は順調に回復しているという。

 上海(Shanghai)発のコンテナの中に紛れ込み、長さ2週間、距離にして1万450キロもの長旅を飲まず食わずで生き延びた子猫はオレンジと白の短毛種のオスで、中国語で「こんにちは」という意味の「ニーハオ」と名付けられた。

 発見当時は自分の足で立てないほど弱っていたが、いまは自力で歩行を試みるほどまで回復しているという。米当局は飼い主となる人を募集している。

 同州ロサンゼルス(Los Angeles)の動物保護管理局(Department of Animal Care and Control)局長は、「今朝ニーハオは医療チームを初めて『ニャー』と鳴いて迎え、今では自分の足で立とうと頑張っています」と述べた。本来なら60日間の隔離が必要だが、このまま順調な回復が続けば、隔離期間を新しい家族の管理下で過ごすことが許される可能性もあるという。

 ニーハオがコンテナの中に入った経緯はまだ分かっていない。(c)AFP