【7月6日 Relaxnews】夏ともなればパティオでゆっくりワインなどを楽しみたいものだが、自宅にそんな場所はないというパリっ子たちのために、仏インテリアデザイナー、ダミアン・ジレ(Damien Gires)氏が、道路沿いの鉄製ポストを利用したダンボールの折りたたみ式バーテーブルを考案した。デザイン的にも通りをお洒落に彩る効果があるようだ。

「アーバン・テラス(Urban Terrasse)」と名づけられたこのテーブルは、見た目こそ宅配ピザの箱のようだが、しっかりとポストに取り付けられるよう正確に設計されている。テーブルトップの広さは90平方センチメートルで、ビールジョッキやワイングラスを置くのに十分な大きさだ。取り付けに特別な器具は必要なく、テーブル部分は広告スペースとしても使用できる。

 市内のパティオ付き物件はあまりにも高額だが、通りで飲食することが認められているバーの客にとって、「アーバン・テラス」は革新的なアイデアである。

 考案者のジレ氏はまた、店内での喫煙が禁じられている世界各都市のバーでもこれを活用できると考えている。この簡易テーブルをセットすることで、片手にはグラス、そしてもう一方の手に吸いかけのタバコを持ったまま路上に立つという状況から解放されることになるからだ。

 現在のところ、「アーバン・テラス」の生産はフランスとスペインのみ。販売は海外でも行っているが、テーブルを取り付けられるのは、パリのポストと同サイズのものに限られるという。(c)Relaxnews/AFPBB News