【5月25日 AFP】(写真追加)3月初めに東京都江戸川区の葛西臨海水族園(Tokyo Sea Life Park)から逃げていたペンギンが24日、無事に捕獲された。このペンギンは海上保安庁の追跡をかわすなどの逃走劇を繰り広げていた。

 82日間にわたり逃走を続けていたのは、同園が飼育する135羽のフンボルトペンギンのうち、「337番」という認識番号で呼ばれていた体長60センチほどの1歳の個体。共同通信(Kyodo News)によれば、同園から約8キロ離れた川岸で捕獲された。

 目撃者からの通報を受けた同園職員2人が、千葉県市川市の江戸川に架かる橋の下で捕まえた。ペンギンは健康上の問題はなく元気だという。

 葛西臨海水族園の杉野隆(Takashi Sugino)氏がAFPに語ったところによると、30件以上の目撃情報が同園に寄せられたという。東京湾周辺のいろいろな場所でこのペンギンが泳ぐ姿が目撃されたが、捕獲は難しかったと杉野氏は述べた。

 ペンギンの捜索は東京湾に流れ込む川を泳いでいる姿が目撃された後の3月上旬に始まっていた。何かに驚いた拍子に自分の体長の2倍の高さがある岩を駆け上がって脱出に成功したものと飼育員らはみている。(c)AFP

【関連記事】
「脱走ペンギン」目撃多数、海保の追跡かわすほど元気
葛西臨海水族園の脱走ペンギン、捜索打ち切り
葛西臨海水族園からペンギンの幼鳥が脱走、旧江戸川の河口で目撃