【5月14日 AFP】パンで具材を挟むサンドイッチの誕生から250周年を記念し、英南東部の港町サンドイッチ(Sandwich)で13日、その発明の瞬間を再現する催しが開かれた。

 18世紀の衣装に身を包んだ役者たちによって再現されたのは、カード賭博にのめりこんでいた第4代サンドイッチ伯爵ジョン・モンタギュー(John Montagu)が、ゲームを続けながらも食べられるよう2枚のトーストに牛肉のスライスを挟んで持ってくるように命じた一夜のシーン。一緒にゲームをしていた人々も「サンドイッチ(伯爵)と同じものを!」と頼んだ逸話が、サンドイッチの名前の由来となったと言い伝えられている。

 町のウェブサイトによれば、町内ではサンドイッチ作り大会や、サンドイッチ伯爵が好んだという「下品で明るい音楽」を演奏するコンサートも開かれた。また、現サンドイッチ伯爵がこの世界的ファストフードを発明した第4代伯爵の素晴らしいひらめきを称え、大規模なサンドイッチ昼食会を主催した。

 歴史学者らはサンドイッチの起源がサンドイッチ伯爵だという説には懐疑的で、18世紀よりずっと以前から食べられてきたパンを使った軽食の1つだと指摘しているが、町では気にせず地元の英雄をたたえ続けている。(c)AFP