【5月7日 AFP】豪サザンクロス大学(Southern Cross University)で4日、97歳の男性が臨床科学の修士号を取得した。大学側によれば史上最高齢での学位取得の可能性が高いという。

 元歯科医のアラン・スチュワート(Allan Stewart)さん(97)は1915年3月7日生まれ。2006年にも91歳で法学士号を取得しており、最高齢での学士号取得者としてギネス世界記録(Guinness World Records)に登録されている。

 シドニー(Sydney)北方のポートステファンズ(Port Stephens)在住のスチュワートさんは、卒業式を前に「今回の学位で、もう角帽と式服のローブはしまってしまおうかと思う。まあ、前回卒業した時も同じことを言って、結局、暇を持て余してしまったのだがね」と語った。

「このごろは時間が有り余っているし、頭を常に活発にしておくのが好きなんだ」

 今回取得した修士号は、スチュワートさんにとって4つ目の学位だ。最初に大学で勉強を始めたのは1930年代で、歯科学の学位を取得した。歯科医として長く勤める間に2つ目の学位を取得し、口腔外科医となる。さらに80代になってから、頭の鋭さを保つために法律を勉強することを決めた。

 90歳が近づくにつれ、自分に残された時間はあまり無いかもしれないと考え、夏期講習に参加するなどして本来6年かかる課程を4年半で修了、2006年に卒業したという。「けれど、急ぐ必要は無かったね」とスチュワートさん。

 スチュワートさんには6人の子どもと12人の孫、6人のひ孫がいる。散歩を日課とし、瞑想(めいそう)も頻繁に行うという。また、医学書や犯罪小説を読み、カードゲームのブリッジで遊ぶことで絶えず頭を働かせるようにしているそうだ。

 09年に臨床科学の修士課程に入学したスチュワートさんは、学位取得が「大変な挑戦」であったことを認めつつも、大いに楽しんだとも語り、他の高齢者にも大学で再び勉強することを強く勧めている。

「『年を取りすぎたから勉強は無理』『今から始めるには遅すぎる』などという言い訳は、決して使ってはだめだ。知識を広げ、新しい友人を作り、価値ある何かを達成するため挑戦することに、遅すぎるなんてことはあり得ないのだから」(c)AFP

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