【5月7日 AFP】紙飛行機飛ばしの世界大会「レッドブル・ペーパー・ウィングス(Red Bull Paper Wings)」の決勝大会が4、5の両日、オーストリアのザルツブルク(Salzburg)で行われた。

 主催者の発表によれば、飛距離部門ではチェコ代表のトマス・ベック(Tomas Beck)さんが50.37メートルで優勝した。滞空時間部門の優勝者には、10秒68の記録を出したレバノン代表のElie Chemalyさんが輝いた。だが両者とも現在の世界記録には遠く及ばなかった。飛距離の世界記録は63.19メートル、最長飛行時間では27秒9となっている。

 機体構造、芸術性、デザイン、そして飛行パフォーマンスが評価される曲技飛行部門では、米国代表のライアン・ナッカラート(Ryan Naccarato)さんとポーランド代表のTomasz Chodryraさんの2人が満点の50点を獲得した。審査は五輪のスキージャンプ競技でオーストリア代表を務めたトーマス・モルゲンシュテルン(Thomas Morgenstern)選手が率いる審査員団が行った。

 団体戦ではトルコが優勝した。決勝大会には、全世界で行われた約600の予選に参加した約3万5000人の中から選ばれた83か国249人の紙飛行機愛好家が出場した。

 曲技飛行部門を除き、紙飛行機はA4サイズの紙を1枚だけ使い、はさみやのりなどの道具を一切使わずに作ったものでなくてはならないと大会規定で定められている。(c)AFP

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