【5月3日 AFP】ニュージーランドの学生たちの間で、木の上に登って意識もうろうとして落ちるまで酒をがぶ飲みする「ポッサム」というゲームが流行しているとして、当局が懸念を表明している。

 3日の発表によると、このゲームが流行しているのは同国南部の学園都市ダニーディン(Dunedin)。ゲームが行われる公園はグラスや空き缶、おう吐物で汚れ放題だという。

 同市公園管理局の責任者によると、このゲームは2~3年前からよく見かけられるようになり、公園職員は学生たちの「全く無意味な」ゲームの後片付けに追われている。「飲めば、今度はそれを出す。学生たちが木の上から吐いたり、排せつした尿の始末をしないわけにはいかない」

 市当局は「木の枝に巣食う」学生たちがけがをすることを懸念しているほか、公園の植栽へのダメージや、他の利用者への迷惑も問題だとしている

 同市にあるオタゴ大学(University of Otago)広報は、「ポッサム」ゲームに参加して捕まった学生には、自分の散らかしたものの後片付けをさせた上で、さらに懲罰を科すことにしていると話した。

 ゲームの名前の由来となっているポッサムは、夜行性の有袋動物フクロギツネの別名で、オーストラリアから移入されニュージーランドでは都市の公園でよく見かけられるが、害獣ともなっている。(c)AFP